再開発プランナー試験 内容と攻略

再開発プランナー試験 内容と攻略

再開発プランナーとは

再開発プランナーは、一般社団法人再開発コーディネーター協会の認定資格の一つで、
まちづくりや、マンション建替えなどの”開発専門技術者”としての資格です。
企画や調査、設計や管理など、再開発に関する多くの知識を必要とします。
一般的には、再開発関係のプロジェクトに携わっている人しか持たない資格です。
実際に携わらないとわからない内容が非常に多く、
経験がない方が受験する場合は、かなり苦労すると思います。

本記事では、筆者が設計関連に携わっていることから
設計関連の内容が多く含まれますが
試験の攻略方法や、どのように勉強していけば良いかを
解説していきます。

再開発プランナーの試験構成

再開発プランナーの試験は1次試験と2次試験があります。
学科試験合格基準は100点満点のうち、50点以上が基準。
実技試験合格基準は100点満点のうち、60点以上が基準。
かつ、両者合わせて、合計140点以上でようやく試験に合格することができます。
おすすめとしては、学科試験を突破しないと勉学のモチベーションにつながらないので、
まずは、学科試験の突破を目指しましょう!

学科試験

1次試験は筆記試験です。1問につき2点の配点で、全部で48問の問題がだされます。
出題方法は4枝1択
合計100点満点の試験で、合格基準50点です。
(試験問題48問のうち、2問は4点なので、合計100点満点となります。)
つまり、50%の正答率であれば1次試験は合格できます。
四肢択一問題なので、1つの問いに対し、4つの選択肢があり、その中から
”正しい”もの又は”誤り”なものを選択します。

実技試験

実技試験では、再開発の手続きの流れや、資金計画作成
権利変換計画の作成等、再開発の実務に関わる内容が出題されます。
その中でも、”資金計画作成””権利変換計画作成”は、
配点が多いので、しっかりと勉強しなければならない部分です。
また、実務でも非常に役に立ちますので、ここの学習は必須です。
これらが合計100点満点で60点以上が実技試験の合格基準となります。

実務経験

再開発プランナーは、さらに実務経験が必要で、
3年以上の実務経験がないと、学科と実技に合格しても資格を取得できません。
実務経験が足りない中で合格された方は、実務経験の条件が満たされた段階で
実務経験審査を受けることができます。

学科試験の範囲構成

学科試験の勉強するコツは、勉強する範囲を絞ることです。
50問のうち、1問しか出題されない広範囲な部分を勉強するよりも、
50問のうち、5問出題される絞られた範囲を勉強したほうが
高得点が狙いやすいです。
そのため、過去問からどの法律関連が出題され、
どの範囲の勉強をしなくてはならないかを把握すれば、
全体の勉強量が把握でき、効率の良く、確実な勉強ができるようになります。
では、まずは過去問がどのような傾向にあるかを見てみましょう。
図-1をご覧ください。

図-1

図-1は令和4年~平成30年までの出題された問題を一覧にしたものです。
見ておわかりなように、どの分野が多く出題されているかが一目瞭然で分かります。
一番多いのは、市街地再開発事業の内容が最も多く、
次に都市計画法や都市再開発が多いです。
・市街地再開発事業に関する内容で16問程度
・都市再開発法で5問程度
・都市計画法で6問程度
・建築基準法で3~4問程度
・その他関連法規

という構成になります。

この順番で勉強を進めていけば、合格に最短で行ける可能性が高くなります。

最初の1~15問目

1問目から15問目までは、建築に関わる法律の問題です。
都市計画法6問建築法規3~4問その他関連法規5~6問
合計で15~17問程度が通例です。
ここは、出題の法令は数が少し多いですが、
出る内容はその中でも限られた部分しかありませんので、
点数を稼げる部分になりますので、ぜひ勉強していただきたいところです。
次の記事では、比較的取りやすい都市計画法は、どの範囲まで勉強すればよいか等
もう少し掘り下げて解説していきます。

まとめ

今回は、再開発プランナーの試験の概要と、学科試験の勉強方法のとっかかりを解説しました。
再開発プランナーは試験範囲が非常の広く浅い分野ですが、
その中でも比較的出題されやすい部分を重点的に勉強することで、
確実に得点を稼ぐようにしていかないと、かなり難しい試験となります。

すこしでもこの記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。