目次
全体の流れ
筆者が建築CGパースを作る上でのプロセスを紹介しましょう。
「建築CGパースに必要なソフトを紹介!」で説明したのは、一般的な内容です。
今回は、筆者がどのようにして建築CGパースを作っているかのプロセスを紹介します。
まずは、筆者が使っているソフトを紹介しましょう。
筆者が使用しているソフトの紹介
- AutoCAD:作図、モデリング
- 3dsmax:モデリング、レンダリング(レンダリングは実際はvrayです)
- Vray:レンダリング
- PSD manager:3dsmax上で使うマスクを取るソフト(photoshop作業の時に必要不可欠)
- Forest Pack:植栽を3dsmax上で配置するソフト
- PhoenixFD:3dsmax上で使う効果を付けるソフト、水や海、炎や煙の表現で使用
- Rhinocerous(grasshopper):モデリング(CADで表現できないモデリングの時に使用します)
- Photoshop:CGタッチアップ
- Illustrator:ダイアグラムを作成するときに使います。
- InDesign:設計図書やダイアグラムで、ページ数が多く、管理が必要な時に使います。
- Bridge:データを一目瞭然で見ることができる便利なソフト
- Premire:動画編集、結合ソフト(ほぼ使いません)
- After Effects:動画編集、結合、効果を加えるソフト
- Modlab:normal mapを作成する際に使用します。(photoshopにも同じ機能がありますが、
photoshopの方はよくないです。
ざっと書きましたが、筆者で大よそこれぐらいのソフトを使っています。
建築CGパースを作る上で、重要なのは、
AutoCAD、3dsmax、Vray、Photoshopではないでしょうか。
特に、Vrayは英語しかないので、日本人にはなじみがないですが、
使いこなせば、非常に優秀なレンダリングツールです。
AutoCADと3dsmaxとvrayはきってもきれない関係です。
すべてがリンクしていると考えてください。
この3つで一つのソフトととらえても良いと思います。
まずは、ひとつづつマスターしていきましょう。
さて、手順を説明してきます。
筆者独自の建築CGパースプロセス
まずは全体的な流れを説明しましょう。
- AutoCADで作図
- AutoCADでモデリング
- 3dsmax(Vray)でレンダリング(特殊なもの以外は3dsmaxではモデリングしません。)
- photoshopでタッチアップ
- 完成!!
これが、一通りの流れです。すごく基本的な流れだと思います。
意外とCGはレンダリングしたら終わりというわけではありません。
タッチアップもかなり手を込んでやります。
個人的な見解としては、CGはセンスも必要になります。
しかし、CGのセンスは身に着けることができます。
センスを身に着けるのに、大体1~3年は必要になると思います。
筆者はなぜ建築CGパース作成プロセスでAutoCADと3dsmaxを使うのか
建築CGパースを作るために必要なソフトはたくさんあるのに、なぜ筆者は
3dsmaxとAutoCADを使用するのか!?
これを具体的に見ていきましょう。
細かい話をすれば、いろいろありますが、
大きくわけて理由が3つあります。
理由1:同じ会社が作っているソフト
AutoCADと3dsmaxは同じAutodesk社が提供しているソフトウェアです。
同じ会社が提供しているため、互換性が非常によく、作業がスムーズに行えます。
理由2:プラグインが多い
3dsmaxには多くのプラグインが存在します。
その中で、筆者が最も重宝しているのソフトが2つあります。
それは、「forest pack」と「PSD manager」「Vray」です。
この3つすべてが揃っていなければ、筆者は3dsmaxじゃなくてもよいと思います。
ただ、この3つのソフトがすべて使えるのが3dsmaxなので、3dsmaxを利用します。
簡単に説明しましょう。(今後、このソフトも記事にしていきます。)
forest pack:植栽等を大量に配置できるソフト
PSD manager:オブジェクト事にマスクが自動で取ることができて、そのデータはPSDに変換されます。
Vray:レンダリングソフト
筆者が建築CGパースを作る上で、上記の3つは本当に欠かせないものです。
これなしでは建築CGパースのプロセスを語ることはできません。
また、これらのプラグインのおかげで、スピーディーにCGを作ることができます。
理由3:レンダリングが一番綺麗
これは、レンダリングソフトVrayのことです。
建築CG業界ではVrayは非常に主流なソフトです。
グラフィックを多用した映画などでも使用されます。
これが、レンダリングソフトの最高峰といっても過言ではないと思います。
フォトショップのタッチアップ技術とレンダリング技術
非常に天秤にかけるのが難しい内容をタイトルにしました。
筆者が言いたいのは、建築CGパースで「最も美しいレンダリングと、最も美しいタッチアップどちらが良いか」ということです。
これは、結論から申し上げると、タッチアップのほうが勝ちます。
しかし、タッチアップが有利なのには条件があります。
それは、「本当にリアルな世界の絵を理解していること」です。
言い換えると、レンダリング=技術、タッチアップ=センス です。
筆者は海外のすばらしい建築CGパースを作る会社をいくつか知っていますが、
おそらく、タッチアップものすごくリアルに作っています。
筆者が読んだ記事では、前景や背景はフォトグラファーが実際の写真を撮って、
レンダリングしたCGと写真を合成することをしていました。
そこまで来ると、普通のCGを作るだけでは勝てませんよね。。。
一方、レンダリングはかなりレベルの高いところまでセンスなしで技術だけでいけます。
しかし、あと一歩というところでタッチアップが上手な人には届きません。
しかし、このレンダリング技術とほんのちょっとのフォトショップの技術があれば、
かなりハイクオリティなCGパースを作ることができます。
すこし語り草になってしまいましたが、
いかがでしょうか。
具体的といいつつ、すこしザックリになってしまいました。
今後記事で詳細を書いていくので、こうご期待!