目次
CAD利用技術者検定について
CAD利用技術者検定は、CADを利用する知識と技術について
問われる試験となっています。
受ける試験の級により変わりますが、
2級を受ける場合は筆記のみで、
1級ともなれば、筆記と実技があります。
基本的に2級の筆記は少し難しいですが、
通常通りテキストを勉強し、過去問を解けば問題なく受かります。
1級は筆記試験は簡単ですが、実技試験が難しいです。
2級と1級を取得するためには、
全体でバランスよく勉強する必要があります。
CAD利用技術者検定1級を取るためには、
先に2級に合格しなければなりません。
そのため、飛び級で1級をとれず、
しっかり順を追って勉強しなければ取れない資格となっています。
CAD利用技術者検定2級の試験
CAD利用技術者検定2級では、筆記試験を勉強する必要があります。
2級試験は”CADの知識”を問われる試験です。
2級の勉強はCADの利用方法というよりは、
CADの基礎知識を勉強しなければなりません。
基礎知識は以下の2種類の項目があります。
①CADシステム
CADシステムは
- CADシステムの基本機能
- CADシステムの概要と機能
- CADの作図データ
- CADシステムとハードウェア
- CADシステムとソフトウェア
- ネットワークの知識
- 情報セキュリティと知的財産
- CADシステムの運用・管理と課題
- 3次元CADの基礎知識
の知識について問われます
専門用語が多いので、覚えることは通常よりも多いですが、
勉強範囲は多くないので、集中的に勉強すれば、
問題なくクリアできると思います。
②製図
製図については
- 製図一般
- 製図の原理と表現方法
- 製図における図形の表現方法
について問われます。
基本的には立面や平面が出題され、
問の中から正しい平面や立面を選択したり、
製図の表現方法としてどれが正しいかを問われます。
作図に関する様々な内容を出題されますので、
平面図や立面図が正確に書けるか、読めるかが
ポイントになります。
CAD利用技術者検定1級の試験
CAD利用技術者検定1級の試験は、
2級に合格しなければ受験できません。
そのため、1級に合格するためには、
まず2級に合格する必要があります。
CAD利用技術者検定1級の種類
CAD利用技術者検定は3つの種類があります。
それぞれ自分の分野に合わせたものを受験しましょう
- 1級(建築)
- 1級(機械)
- 1級(トレース)
CAD利用技術者検定1級(建築)の概要
1級(建築)は、筆記試験と実技試験(製図)の2種類あります。
筆記試験は、2級を合格していれば、比較的簡単な内容です。
正直、勉強しなくても過去問を2年分程度勉強すれば、
十分対応できるレベルです。
問題は実技試験(以下、製図)についてです。
製図は近年では木造が主体となっておりますが、
製図試験がかなり難しくなっております。
1級(建築)のCAD作図試験
製図試験は難易度は少し難しいです。
ポイントとしては、2点重要になります。
①図面を読み解く能力
②図面を早く正確に書く能力
試験で作図するもの
作図のポイントは先ほど申し上げた通りですが、
まずは図面を読み解く能力が必要です。
CAD作図では、図面枠が事前に渡され、
当日では図面枠に加え、平面図や断面図も
渡されます。まずは作図するためにそれを読み取り、
作図していきます。
作図するものは、下記に示します。
作図するもの
作図するのはまずは家具の展開図を作図します。
①家具の展開図
平面図や断面図、展開図が渡されます。
その図面に中に家具も記載されているのですが、
寸法が所々書かれていない部分があるため、
作図していき、その寸法を作図で提示していき、
家具の展開図を完成させる必要があります。
②建物全体の断面図
次に、建物全体の断面図を作図します。
その断面図には、先ほど書いた家具の展開図も入れたり
平面図や他の断面図、図面枠にある凡例から
新しく0から断面図を作成する必要があります。
天井高さや壁の位置、建具の位置や開き勝手など、
細かく作成する必要があります。
当日の試験段取りについて
試験当日の準備はとても大切です。
箇条書きで書きに記載しますので、
参考にしてみてください。
試験当日までに、下記のものを準備しましょう
- 受験票の印刷
- 自身の証明写真の準備
- 筆記用具の準備
- CADをインストールしたノートパソコン
- 予め配布されている図面枠のデータ
- パソコンのバッテリー、マウス
- 必要な人はテンキー、空きのあるUSBポート
- 飲み物
これらが準備できたら、あとは当日の段取りです。
- 試験30分前に試験会場につくようにする
- パソコンや筆記用具を準備する
- 当日は”問題用紙”と”USB”が配れます
- パソコンで予め配布されているデータに解答を入力
- 最後はUSBに所定のデータを入れて提出
- これで試験が終了します
まとめ
今回はCAD利用技術者検定について解説しました。
2次元CAD利用技術者検定2級は、筆記試験が主となります。
必要最低限の知識がないと合格が難しいため、
しっかり勉強してからいくことをお勧めします。
勉強時間としては10時間以上は必要だということを認識しておきましょう。
また、2次元CAD利用技術者検定1級(建築)は、
筆記試験よりは作図のほうが重要です。
作図がしっかりできないと合格nは至らないので、
図面を読み解く能力と
図面を早く正確に掛ける能力を身につけましょう