目次
UVW(法線/normal)とは
今回は、UVWについて話したいと思います。
UVWは、これはら私のブログでたくさん出てきます。
これがかなり重要なポイントになってきますので、
ここでしっかりと理解してください。
UVWとは”オブジェクトが持っている方向”のことを指します。
このUVW(法線/normal)はかなりいろいろなことに密接に関係してきます。
forest packやマテリアル、ガラスの透明性も実はUVWが関係してきます。
UVWは、すべてのオブジェクトに共通してあるものです。
万有引力ならぬ万有UVWです。
方向=ベクトルですが、もちろんプラスとマイナスがあります。
そして、表と裏もあります。
ベクトルの向いている方向が+で、反対がマイナスです。
用語がかなり幅広い意味を持つこともありますが、
基本的には、下記意味で良いと思います。
UVW:オブジェクトの持つ方向のこと
法線:オブジェクトの持つW方向のみのこと
normal:法線と同義
では、どのように定義されているか見てみましょう。
UVWの考え方 – 座標から読み解く –
CADで作業をしているとき、XYZの座標が存在します。
これは不変なものです。絶対に変わることのない絶対座標です。
一方、UVWは、相対座標です。
オブジェクト事にUVWが存在し、その座標はオブジェクトが変形すれば
UVWも変形します。
UVWの定義の仕方
絶対座標はXYZで定義します。
相対座標であるオブジェクトはUVWで定義します。
3dsmaxのモディファイアであるUVWマップやUVWアンラップの
”UVW”という意味はここから来ています。
つまり、相対座標のマップということです。
それぞれのオブジェクトが持っているマップということになります。
なので、UVWマップは、オブジェクト事に割り当てる必要があるのです。
そして、UVWは相対座標ですが、もちろんマイナスやプラス、向きが存在しています。
通常、図面を書くときは、左から右、下から上に線を書くと思いますが、
UVWも一緒で、U方向(左から右)に線を引けばプラスの線が書けます。
W方向(下から上)に書けばプラスの線が書けます。(もちろん逆方向から書けばマイナスになります。)
そして、この二つが決まれば、おのずとW方向(立体的な上下)も決まります。
つまり、UVWは書く手順によって方向やプラスマイナスが定義されるのです。
これは、一般的にあまり知られていないだけで、万物共通です。
どのソフトでも表示されていないだけで、絶対に存在します。
AutoCADでも作ったオブジェクトにも必ずUVWがあります。
rhinoでもblenderでもcinema4Dでもすべて同じです。
特に法線を一番重要視しているソフトはrhinocerousのgrasshopperです。
grasshopperはプログラムして作っていくので、法線(UVW)の考え方が最も重要になってきます。
言い換えれば、grasshopperはUVWを考慮した作り方が最も重要なソフトです。
UVW(法線/normal)を”見る”
UVWは普段は見えない存在ですが、
実は”向き”を目視で確認することができます。
私は、モデリングはAutoCADとRhinoseros(grasshopper)しかしないので、
その二つの機能でしか目視の方法を知りませんが、
その方法を紹介します。
AutoCAD
実は、AutoCADで法線を見る機能は無いのですが
surfaceの場合のみ使える機能を、私が発見しました。
AutoCADでのUVWの見え方は図-1のようになります。
図-1はAutoCADで「surfaceoffset」と入力すれば、面を法線方向(W方向)に
オフセットできる機能です。この機能のオフセットする向きはデフォルトで正になっているので、
面から出ている矢印の方向はW方向(+)ということです。
もちろん作り方を変えれば、意のままの方向に作れます。(図-2)
Rhinoseros
Rhinoserosは、UVWはAutoCADよりも優れています。
UVWすべての方向を確認でき、さらにはその方向を反転することもできます。(図-3)
角と交点に見える矢印がUVWの向きです。
rhinoserosにはgrasshopperというソフトが入っているのですが、grasshopperは
このUVWの考え方をしっかり理解しておかないといけません。
なぜUVWがそんなに重要なのか!?
UVWは下記のことに精通しています。
①マテリアル
-Glass
-Bump
-2side
②forest pack
③Grasshopper
UVWはこれらを学習するにあたり必要な知識となってきます。
forest packに関しては必須です。
これを理解した上で、建築CGパースを作っていくと
思い通りのCGが作れるかとおもいます。
UVWとこれらの関係性は、またこのブログを通して解説していきたいと思います。
まとめ
いつも面白い記事にしようと頑張っていますが、
今回のはそんなに面白くないかもしれません。
(面白く書くことが難しい内容なので、申し訳ございません。)
(UVWは他と関連してくると面白いと思うかと思います。)
今回はUVWについてのお話でしたが、あまりピンと来てない人もいるかと思います。
今後記事にしている”事例”を元にUVWを考察していくので、
それを読んでいただければ、理解しやすくなると思います。
今回は”UVWって大事”とか”UVWって言葉がある”ってぐらいに思っていただければ問題ありません。