Vrayで使うのライトの種類
Vrayで使用するライトの種類は4つあります。
①Vray light
②Light material
③IES light
④Self-Illumination
今回は紹介+使い分けの解説を行います。
具体的な設定については、別の記事で解説していきたいと思います。
また、Vray sunやHDRIなども本来はライトの種類ですが、
その二つに関しては今回は省略します。
まずは、ライトの種類を覚えましょう。
Vray light
Vray lightは、ライトの種類の中でも一番扱いやすいライトです。
四角や球形、ディスク形など、ある程度形状は決まっていますが、
汎用性の高いライトでかつCGが綺麗な仕上がりになります。
細かな設定も可能です。
間接照明や、照明器具等に使用します。(図-1)
Light material
Light materialは、Vray lightよりは細かな設定はできないですが、
非常にシンプルで簡単に使用できます。
照明程の光は必要ないけど、軽く光る程度の場合に使用します。
例えば、ネオンやアクセントとしての光等です。
あと、別現象ですが、ノイズが多くなりやすいです。(図-2、図-3)
IES light
IES lightは、実際の照明器具の光配分布を使用するので、
CGの仕上がりがとてもリアルになります。
ただ、使用しすぎるとレンダリングに時間がかかります。
また、面光源ではなく点光源なので、
スポットライトでの使用がメインとなります。
あと、光源は見えません。
IESは点光源なので、蛍光灯等の横長の照明器具には向いていません。(図-4)
Self-Illumination
Self-Illuminationは、Vray materialの機能の一種です。
マテリアルに少し明るさが欲しい場合に使用します。
例えば、ワーロンやオニキスといった光を透過する素材を使用する際に、
Self-Illuminationを使用することがあります。(使用しない場合もあります)
扱いは簡単ですが、設定がほとんどないため、思い通りの仕上がりになりにくい場合が多いです。
ただし、Vray materialの機能の一部の為、「テクスチャーの一部を光らしたい」場合では
非常に重宝します。(図-5、図-6)
各種ライトの優劣
ライトの種類は合計4種類ですが、厳密にいえば、HDRIとVray sunもライトの一種ですが、
性質が全くことなるので、今回は紹介しません。
ただ、ここで紹介した4つのライトはそれぞれ特徴があります。
それぞれのシーンに応じて使用するのが一番良いです。
そして、今回ご紹介した4つの優劣についてですが、基本的にはありません。
ただし、Vray lightと、IES lightは、建築では頻繁に使用するライトです。
Light materialとSelf-Illuminationは、たまに使用するぐらいの頻度です。
できる限りVray lightかIES lightで構成していくほうがより良いでしょう。
ただし、紹介した通り、self-Illuminationも Light materialもポイントで
使用すれば、とても有効に使えます。
マテリアルの一部に光を入れたい場合はself-Illuminationでないとできません。
照明器具が大量にある場合、すべてVray lightだととてもレンダリングに時間がかかるので、
Light materialを入れて、ポイントでVray lightを使用したりもします。
品質とレンダリング時間を考慮して、シーンに応じて使用することを心がけましょう。
まとめ
Vrayで光を作る際は、この4つの方法があることを覚えておきましょう。
基本的には、Vray light、IES lightで十分です。
さらにアクセントで必要な場合にlight materialや、self-illuminationを使用しましょう。
ライトはむやみに置いてもレンダリング時間が伸びるだけです。
状況に応じたライティングを心がけましょう。
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