目次
Vray physical cameraとは
レンダリングは、基本的にカメラを通して行います。
そして、Vrayを使ってレンダリングをする際は、Vray physical cameraを使用します。
このvray physical cameraを使って、CG全体の明るさや画角を調整していきます。
Vray physical cameraは現実世界のカメラをほぼ同じ機能を有しています。
F値やISO、シャッタースピードといった概念も存在します。
カメラを熟知している人であれば、なじみやすい機能だと思います。
基本的にvray physical camera一つに対して、1アングルです。
カメラの数だけアングルが存在します。
またシーン(夕景や昼景等)によっても、シャッタースピードを変更する必要があるため、
全部同じ設定でレンダリングできるかと言えば、そうではありません。
シーンにあった設定をアングルやシーン毎に行うことで、
より良いCGを作ることができます。
Vray physical cameraの機能の紹介
それでは、Vray physical cameraの機能を紹介していきます。
機能を一つ一つ解説していくととても時間がかかるので、
概要+重要な項目を説明します。
図-1はVray physical cameraの機能の一覧です。
上から順に説明していきます。
①Basic & Display
カメラのターゲットの表示非表示や、
ターゲットまでの距離、フォーカスを合わせたい時に使用します。
(フォーカスを合わせたいときは、いろいろ設定をしないと使用できません。)
②sensor & Lens
いわゆる画角を設定するところです。
基本的には現実のカメラと同様ですが、少しイレギュラーな設定もあります。
ものすごく重要な設定の一つです。
③aperture
シャッタースピード、F値、ISOを設定します。
通常のカメラと同様です。
ものすごく重要な設定の一つです。
④DoF & Motion blur
モーションブラーのオン/オフや、
深度のオン/オフを設定します。
デフォルトではオフです。
意図した構図ではない限り使用しません。
⑤Color & Exposure
こちらは、基本的にはホワイトバランス(全体的な色味)を調整します。
例えば、昼景だったら、画像全体に少し青白い感じに仕上げたり、
夕景だったら、少し黄色い感じに仕上げたりすることができるようになります。
私の直観ですが、黄色い色よりは、青白いほうがCGとしては締まりがよくなります。
(場合にもよりますが。。。)
⑥Tilt & Shift
いわゆる「あおり補正」です。
CGの基本で、垂直を出すために使用します。
ほとんどのCGはこれを使用しています。
⑦bokeh effects
「ぼけ具合」を設定する項目です。
被写界深度ともいわれています。
建築では、あまり使う機能ではありませんが
意図したい場合に使用します。
⑧Distortion
こちらは歪補正の設定する項目です。
正直、使ったことがないので全くわかりません。。。
⑨Clipping & enviroment
こちらはクリッピング機能と言いまして、
例えば、インテリアのシーン全体を見せたいのに、
シーンが狭すぎて全体が撮れない際に使用します。
壁があって、これ以上下がると壁でインテリアが見えなくなるといった
シーンでも使用します。
これを使用することで、狭くても思った通りのカメラ位置にすることができます。
特にインテリアのシーンで使います。
⑩Rolling shutter
カメラでブラー(オブジェクトに動きをつけて、
シャッタースピードの調整でオブジェクトにブラーがかかること)をする際に
そのブラーの表示方法を調整する項目です。
扇風機や回転するものの回転しているブラーの表示を調整できます。
⑪Camera shader
これも使ったことがないのでわかりません。。。
魚眼レンズやカスタムレンズを使用するっていう感じのようです。
建築CGを作るうえで絶対に覚えるVray physical camera機能
①~⑪項目あるなかで、絶対に覚えなければならない機能があります。
建築CGを作るうえで、これは’必ず’使いますので、ぜひ覚えましょう。
②sensor & Lens
③aperture
⑤Color & Exposure
⑥Tilt & Shift
です。
②は画角、③は明るさ、⑤はホワイトバランス、⑥はあおり補正
これらの4つは、絶対に使うので覚えましょう。
このブログを通して使い方は解説していきます。
まとめ
今回はVray physical cameraの機能紹介です。
解説ではないので申し訳ないです。
ただ理解してほしいのは、
カメラにも機能はたくさんあるということです。
カメラと近接して関係してくるのがライトや太陽といった
光りを生成する要素です。
別で記事を書きますが、ライトや太陽と、カメラは
切っても切れない関係にあります。
カメラだけを熟知していても、ライトや太陽の知識がないと
全体の明るさが破綻してきます。
そういったことも含めて今後勉強していきましょう!
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